仮面ライダーは、長い間多くのファンに愛されてきた特撮テレビシリーズです。
最近のシリーズでは見られなくなった現象ですが、シリーズが始まった当初、敵の首領が非常に弱いという特徴がありました。
これらのボスは大抵、シリーズの最終回でようやく登場し、驚くほどあっさりと倒されるのが常でした。
初期仮面ライダーで敵の首領がなぜ弱かったのか、その背景に迫ります。
初期仮面ライダーにおける敵首領の意外な弱さについて
仮面ライダー初期シリーズを振り返ると、驚くほど力が劣る敵首領たちが登場します。
彼らはしばしば一般の怪人にも劣る力しか持たず、仮面ライダーたちに容易く倒されるのが特徴でした。
このような首領たちが持つ戦闘能力は限りなく低く、そのことで視聴者が最終回に驚かされることもしばしばです。
特に昭和時代のライダーシリーズにおいて、このパターンは一般的でした。
具体的な例を挙げてみましょう
初代仮面ライダーの敵であるショッカーの首領は、シリーズのクライマックスで様々な攻撃を試みましたが、そのいずれもがあっさりと失敗に終わりました。
続く「仮面ライダーV3」でのデストロンの首領も、同様に簡単に倒されてしまいます。
「仮面ライダーX」の敵首領、呪博士は戦闘への参加がほとんどなく、最終的には非常に簡単に敗れ去りました。
また、「仮面ライダーアマゾン」では、ゲドンの首領は比較的強さを見せるものの、ガランダー帝国の首領はあっという間に敗れました。
「仮面ライダーストロンガー」では、ブラックサタンの首領がほとんど戦闘能力を持たず、後半のデルザー軍団の首領も内部から破壊されてしまいます。
その弱さの理由は?
ショッカーからデルザー軍団までの首領たちは、実は同一人物であるか、それに類似した存在である可能性が示唆されています。
そのため、首領自体が戦闘能力をほとんど持たず、容易に倒されることが多かったのです。
ただし、全てがこのパターンに該当するわけではなく、例外もあります。
技術者としての才能や組織の統率力を重視していたため、戦闘以外の能力では卓越していた可能性が考えられます。
シリーズごとの敵首領の進化について
仮面ライダーシリーズが進むにつれて、敵組織の首領やラスボスの強さが顕著に増しています。
「仮面ライダーストロンガー」の次作である「スカイライダー」ではネオショッカーの首領が高い戦闘力を持って登場し、「仮面ライダースーパー1」では悪魔元帥が同様に強力な戦闘能力を示しました。
平成時代の仮面ライダーでは、ラスボスがさらに強力になり、初期のシリーズのラスボスと比べると格段に「強い」敵が登場するようになりました。
このような変化は、視聴者にとって最終戦が単なる形式的なもので終わることなく、力強い敵との熾烈な戦闘の末に勝利を得るほうが、番組をより盛り上げる効果があると考えられます。
最新の仮面ライダーシリーズは、この点でより効果的なアプローチを取り入れていると言えます。
総括
初期の仮面ライダーシリーズでは、ラスボスの弱さが際立っており、視聴者をしばしば笑わせていました。
これらのラスボスは一般的に戦闘力が不足しており、その弱さがシリーズの一種の定番となっていたようです。
しかし、最近の仮面ライダーシリーズでは、ラスボスが適切に強力な敵として登場することが多くなり、ラストバトルの盛り上がりも増しています。
過去によく見られた簡単に倒される敵キャラクターは、現在ではほとんど見られなくなっています。